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代替医療を受けたいと考えた時の注意点

代替医療にはさまざまな種類があり、その中には健康保険が適用されるものもある。鍼師や灸師、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師といった国家資格を必要とする療法のみがその対象となるが、疾患や怪我の種類が細かく定められているため、国家資格だからといって何でも適用されるわけではないので注意が必要である。

また、代替医療を受けたいと考えた時、ネットで検索するとさまざまな情報が出てくるが、その際にもいくつかのポイントに注意しながら、情報を精査する必要がある。まず「サイトの運営者は誰か」「資格を得て発信しているか」「最新の情報かつ情報源は確かなものか」という情報提供者や情報そのものについて確認してみるべきだ。そして、「誰のために、何のためにという目的が明確か」「特定の商品を勧めるなど販売を目的としていないか」なども注意すべき点として挙げられる。病気で困っている時は自分に都合の良い情報に飛びつきやすくなるが、事実に基づいた正しい情報かどうかを、冷静になって確かめることが重要なのだ。

また、それは書籍の場合でも同じことが言える。書籍で情報を調べる際には、「著者は専門家なのか」「さまざまな視点から考察して書かれているか」「参考文献は明記されているか」「著者や出版社が特定の団体に関係していないか」「掲載されている情報は最新のものか」「利害関係のない専門家の批評にはどう書かれているか」といった点に注意が必要である。特定の療法のみを推したり、逆に批評していたりと偏った内容の場合は、他の書籍も参考にして一方的な見方に影響されないことが大切だ。